腹式呼吸をマスターさせるためにヨガが行われます

心療内科の治療では、抗うつ薬や抗てんかん薬などが処方されることが多いです。これらの薬は脳や神経への働きかけを目的としています。しかし薬の服用が習慣化された患者のなかには、服用をやめたときに禁断症状が現れた事例もあるのです。そのため薬に頼らないで治療することが決まった場合は、病室でヨガが行われることもあります。「そんなバカな」という印象を持ったかもしれませんが、これは心療内科の専門書に掲載されるほどのエビデンスのある治療方法なのです。病室のヨガでは腹式呼吸をマスターさせることを基本としていて、医師や看護師は丹田に意識を向けた呼吸法を患者に指導します。腹式呼吸は心療内科の患者が精神の平穏を保つうえで欠かせない呼吸法なのです。

達成感の味わいを期待してファスティングが行われます

その他の薬に頼らない治療方法としては、ファスティングが挙げられます。腸内細菌を一層しスッキリすることで、精神状態が良くなることを期待しているのですが、ファスティングの効果はそれだけではないようです。心療内科の医師によると、空腹に耐えながら指定された期間のファスティングをやり遂げることで、患者は1つの壁を乗り越えたような感覚を得られるそうなのです。苦痛を乗り越える経験は人間の成長にとって必要なことですが、心療内科の治療においても大切な過程だといえます。心療内科では長期間にわたって心身症に悩まされ治療が難しいと思われていた患者でも、ヨガやファスティングを取り入れたことで快復に向かったケースがたくさんあるのです。

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